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確定拠出年金とは・・・
従来の年金制度は、よく3階建てに例えられます。
つまり、1階部分に相当する「基礎年金(国民年金)」、2階部分に相当する「厚生年金または国民年金基金」、3階部部に相当する「企業年金」です。さらに人によってはさらに「個人年金」に加入しています。1階部部と2階部分を公的年金と呼びます。
現在企業年金の財政は危機に瀕し、解散や見直しが行われています。これに変わって登場したのが確定拠出年金です。この確定拠出年金は、これまでのように給付金額が確定しているのではなく、拠出金額が確定しています。つまり、同じ額を拠出しても運用次第で、受け取れる年金額が変わってくるということです。この運用は個人の判断によります。
4階 |
個人年金 |
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日本版401k |
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3階 |
企業年金 |
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2階 |
厚生年金 |
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個人年金 |
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日本版401k |
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国民年金基金 |
個人年金 |
1階 |
基礎年金(国民年金) |
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会社員 |
自営業者とその配偶者 |
会社員の配偶者 |
確定拠出年金は、米国の401kプランにに似ているため「日本版401k」とも呼ばれます。
サラリーマンの確定拠出年金への加入は・・・
以下の4通りに分類されます。
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勤務先に企業年金がある |
勤務先企業に企業年金がない |
勤務先が確定拠出年金を導入する |
企業型の確定拠出年金に加入
(掛け金の非課税限度枠は年21万6000円) |
企業型の確定拠出年金に加入
(掛け金の非課税限度枠は年43万2000円) |
勤務先が確定拠出年金を導入しない |
確定拠出年金には加入できない |
個人型の確定拠出年金に加入
(掛け金の非課税限度枠は年18万円) |
確定拠出年金のメリットは・・・
○年金資金の運用が個人の責任で行われるため、運用の状態がよくわかり、自主的に運用手段を選択することができる。
○転職したときでも次の会社へ持っていける。
確定拠出年金のデメリットは・・・
○個人がリスクを負うため、老後の生活設計が不安定になる。
○60歳まで解約できない。
○拠出額が多くないので、これだけに頼ることはできない。
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